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2021.12.08

ブログリニューアル!

みなさん、こんにちは。

この度ブログがリニューアルされましたので、臨床技術学科のニュースやお知らせを随時発信してまいります。

お楽しみに!

さて、リニューアルにふさわしい嬉しいニュースが入ってきました!

臨床技術学科の阿部拓也先生が「日本超音波検査学会 第46回学術集会大会」にて「若手研究奨励賞 最優秀賞」を受賞されました!
おめでとうございます!

ということで、早速阿部拓也先生にコメントを頂きました。

①研究タイトルを教えてください。
「Sonazoidが主要臓器に及ぼす影響-小動物を用いた検討-」

②どのような研究内容ですか。
「腫瘍病変における画像診断では、モダリティーの原理に適した造影剤を使用することで、診断能が向上します。本研究の主役であるSonazoidは、実臨床で最も多く使用されている超音波診断用造影剤です。この造影剤は、CT検査で用いるヨードなどの腎代謝される造影剤とは異なり、マイクロバブルでできており肺代謝されるため腎不全患者にも使用できます。便利である一方で、開発段階では過剰投与時に臓器局所で炎症所見を認めたとされています。実臨床を見てみますと、投与量が0.015mL/kgと非常に微量であり過剰投与を招く恐れあるにもかかわらず、検査後に生体への弊害(特に臓器局所での傷害)をターゲットにした精査をしていない現状です。本研究では、小動物造影超音波検査モデルを確立させ、実際にSonazoidを投与し、リアルタイムPCRを用いて投与後の遺伝子発現を評価いたしました。その結果、臨床条件投与においてでも主要臓器(心臓・肺・肝臓・腎臓)局所で遺伝子レベルでの炎症の存在を捉えました。」

③最後にコメントをお願いします!
「この度、超音波検査に従事するソノグラファーにとっての憧れであり、大変栄誉ある賞を頂戴いたしました。日本超音波検査学会のYIA最優秀賞は、1次審査として抄録の査読を経たのち2次審査として口演発表を行うことで選考されます。ヒトを対象とした造影剤投与実験が困難である中、本学科の藤井豊先生のご指導により小動物を用いることで実現いたしました。今後の展望としましては、臓器特異的な遺伝子マーカーの追加測定や遺伝子発現のタイムコースなどを検討することで、Sonazoid投与により惹起される炎症のメカニズムの解明を図り、投与量の削減を臨床へ提案できたらと考えております。この賞を糧に、一層研究活動および学生教育に従事して参ります。」

最後は藤井豊先生との2ショット!

受賞おめでとうございます!

#教員紹介