皆さん、こんにちは!
臨床技術学科教員の阿部です。昨年度から国家試験合格率向上に繋げる新たな試みとして、3年生23名が心電図検定を受験しました。心電図検定とは、実臨床で心臓病の診断、治療方針を決定する上で欠かせない心電図を正確に判読する力を測定する検定です。心電図検定は、階級ごとに難易度が異なっており、今回学生たちがチャレンジした階級は3級です。3級試験の難易度は、国家試験レベルより1段階上で「心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの(一般臨床医、循環器勤務メディカルプロフェッショナル)」となっており、医師や2-3年目の臨床検査技師など実臨床で活躍する医療スタッフが受験者の大半を占めています。”どうせ来年国試で心電図を勉強するなら、今!資格として取得して、来年心電図を得点源にしよう!”と鼓舞し、受験者23名中16名が合格しました(合格率70%)!臨床の経験のあるスタッフが多く受験するなか、在学中に70%の合格率は全国的に見ても養成校トップクラスの実績です!今回、学科の新たな歴史を創った学生を代表して、特に好成績を収めた治田実紗さんの合格体験談をご紹介します!
<受験に至った経緯を教えてください。>
先生から教えていただいて心電図検定のことを知りました。話を聞いた時から興味を持ってはいたのですが、検定の試験日が大学の期末試験の1週間ほど前で、受験するかはかなり悩みました。しかしよく考えると授業で学んだ心電図の力試しになる、臨床検査技師の国家試験の勉強を1歩リードできる、もし合格したら履歴書に書くこともできるといった受験するメリットは多くありました。加えて受験会場が新潟県外であったため、ついでに観光できるといったことも私の中で魅力的に感じました。これらのことを総合的に考えて、心電図検定に挑戦する価値はあると考えたので受験に至りました。
<最後に合格した感想,今年度の受験を控えている方へ向けてアドバイスをお願いします。>
合格できて素直に嬉しかったです。また検定後は国家試験の心電図に関係する問題をスラスラと解くことができ、むしろ簡単に感じるくらいになりました。検定を通して心電図の知識が確実についたので挑戦してよかったです。心電図検定を受験しようと考えている方は、座学の心電図の授業をよく聞いておくといいと思います。検定の公式問題集で詳しく説明されていない細かいことも検定の問題には出ます。しかし授業ではちゃんと説明されていたので、やはり授業を真面目に聞いておくのが合格への近道だと感じました。
「履歴書のネタが欲しい」や「都会に遊びに行きたい」など理由は何でもいいので、少しでも興味があるなら挑戦してみてほしいです。勉強したことは無駄にはなりません!
合格した皆さん、おめでとうございます!👏✨