初めまして、ウイル氷介でございます。こちらのブログにお世話になることになりました。
自己紹介させてください。私、病理専門です。母から聞いた話ですが、私、生まれてくる時には、既に顕微鏡を抱えていたそうです。いやはや、出産はさぞかし大変だったことでしょう。
その後、成長するにつれて、めったやらと色んな物を覗いたのであります。あんなもの、こんなところ、もうすごいことになっていたわけです。顕微鏡ですよ、変なこと想像しないでくださいね。このように、すっかりミクロの世界に魅了され、今に至っております。
私のブログでは、ミクロの美しい世界について、紹介してまいります。
さて、第一回目は、口腔の細胞です。こちらは、細胞採取の様子です。ごしごししているブラシは、本来子宮頸部から細胞を採取する器具です。
このブラシ、とても柔らかく、決して口腔内を傷つけることがありません。優れものです。
こうして、採取した細胞を、Papanicolaou染色という、専門の染色を施して、観察してゆきます。それでは、細胞を見てゆきましょう。
これは、口腔内を覆っている細胞です。扁平上皮といいます。Papanicolaou染色は、細胞質を染め分けることで、細胞の由来を判定することができます。きれいでしょ。
口腔の中には、細菌も沢山住んでいます。悪さはしませんので、ご安心を。こちらは連鎖球菌です。ビーズ細工みたいで、かわいらしいですね。
それでは、みなさんごきげんよう。